PA66からCORE CANVASへ。

本サイトでコラムを書いているライターの井上です。

カメラ好きの視点で2017年の春からPA66シリーズのインプレッションをあれこれ感じるままに書かせていただいております。今回は、その最終回。そして次なるアイテムとしてCORE CANVASもご紹介させていただきます。

思い返せばPA66の2WAY FLAP SHOULDERと、あちこち出かけた1年でした。豊岡、札幌、上田、富山、三島、美濃、福岡‥。もちろん東京都内や関東近郊のいろんな街でもPA66と行動を共にしました。その目的のほとんどが取材なので、身の回りの品々と一緒に筆記具とノート、リニアPCMレコーダとカメラなどを持ち歩くわけです。

そのような日常を通じて、PA66は仕事カバンとしての品格と機能性のバランスに優れているモデルだなぁ。と感じた次第です。タフな状況にも負けない仕立ての良いカバンを持って出撃! というイメージですかね。期せずして、持ち物が仕事に影響を与えるという事があるとすれば、まさにPA66との出会いがそうで、2017年は随分と忙しく動き回らせていただきました。

そんな2017年の暮れに、新しいアイテムが到着しました。このインプレッションでPA66の次のテーマとなるCORE CANVASです。上の写真は、酉年から戌年へ干支の引き継ぎではありませんが、PA66とCORE CANVASの引き継ぎツーショットです。この2モデル、シリーズは異なりますがカバン本体の重量やサイズ感が近く、どちらもインナーにクッションボックスを使用すると本格的なカメラバッグになります。使用目的はほぼ一緒なのですが、テイストは随分ちがいます。PA66を機能主義的なモダニズムとするならば、CORE CANVASはロマン主義的なクラシックテイストですね。

とにかく仕立ての良いカバンである。という事実は、この写真からも伝わるのではないかと思います。写真で手触りを伝えられないのが残念ですが、ナチュラルで手応えのある超厚地のキャンバスが懐かしく頼もしい。すごくコシがあって、使い込んで味が出てきてもヘロヘロにはならないだろうと思います。そして、フラップ部とサイドポケットは伝統的なギボシ止め。まっさらなので革がピンと立っています。この方式は経年変化とともに使い勝手が向上しますし、開け閉めに時間がかからない。しかも音を立てずに操作できるという特長があります。このカバンと過ごす2018年が、自分の生活にどのような変化をもたらすのか楽しみです。

CORE CANVAS
リンク:
http://www.creezan.com/collection/series/core-canvas

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ガンダーラ 井上

ガンダーラ 井上

ライター。1964年 東京・日本橋生まれ。早稲田大学社会科学部卒。松下電器(現パナソニック)宣伝事業部に13年間務める。在職中から腕時計やカメラの収集に血道をあげ、2002年に独立し「monoマガジン」「BRUTUS」「Pen」「日本カメラ」「ENGINE」などの雑誌やウェブの世界を泳ぎ回る。著作「人生に必要な30の腕時計」(岩波書店)「ツァイス&フォクトレンダーの作り方」(玄光社)など。
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