PA66の使い心地　（２WAY FLAP SHOULDER ③）

11月 1
ガンダーラ 井上

本サイトでコラムを書いているライターの井上です。

カメラ好きの視点でPA66シリーズのインプレッションをあれこれ感じるままに書かせていただいております。前回から半年近く経ってしまいましたが今回は2WAY FLAP SHOULDERの“便利なファスナー”について。

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このモデルは、いわゆるメッセンジャーバッグ的なスタイルでショルダーバッグとしても使える仕様になっています。レザーの印象がシックなフラップ部を、ガバッと開けてカバンの中身を取り出す仕立て。そのフラップを止めているのは強化樹脂製のバックルです。ショルダーだけで使うならこれ程丈夫なバックルは不要なのですが、ハンドルを持つときのために充分な引っぱり強度のあるこのバックルが採用されているのだと思います。で、このバックルを２つアンロックしないと当然ですがフラップは開かない。ショルダーで使っているときは、もうすこしカバンの中身にすばやくアクセスしたいなぁ。と思ったりします。

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そんな気持ちに応じてくれるように、バッグの天面にファスナーがあるんです。その名も、メインルームアクセス用ファスナー。ハンドルより身体側にあるからあまり雨などは当たらないとは思いますが、ある程度の防水性が確保されたファスナーがあしらわれています。ガチガチの止水ファスナーではないので、開け閉めの動きは軽く、さりげなくバッグの中身を出し入れできるのもポイント。これで、２つの強化樹脂製バックルをアンロックしてフラップを開けるという手順を踏まず、ワンアクションでカバンの中身に手が届くという次第です。

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このスリットからチラ見えしているアイテムを探す、あるいはバッグの中身を見ないで文字通り“手探り”で中身を取り出すことになるのですが、オプションのインナーボックスを使えばバッグの中に整然としたコンパートメントがおのずと構築されますから、手を入れたどのあたりにどんなアイテムが収納されているかはバッグの中を見なくても大丈夫。カメラや交換レンズ、各種のアクセサリーなどをササッと取り出せるのが気持ちいいです。

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もちろんカメラ関連アイテム以外にも、メインルームアクセス用ファスナーは色んなシチュエーションで役立ちます。例えば１泊２日の出張で、あいにく天候は雨が降ったり止んだり‥。みたいなコトってありますよね。折り畳み傘の出し入れを、フラップを開け閉めする操作をせずにできる快適さ。このバッグ、見た目がクールなだけでなく、使う人の振る舞いもスマートにしてくれるアイデアが込められているのがいいですね。
PA66 2WAY FLAP SHOULDER
リンク：http://www.creezan.com/collection/pa66/2way-flap-shoulder.html

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ガンダーラ 井上

ガンダーラ 井上

ライター。1964年　東京・日本橋生まれ。早稲田大学社会科学部卒。松下電器（現パナソニック）宣伝事業部に13年間務める。在職中から腕時計やカメラの収集に血道をあげ、2002年に独立し「monoマガジン」「BRUTUS」「Pen」「日本カメラ」「ENGINE」などの雑誌やウェブの世界を泳ぎ回る。著作「人生に必要な30の腕時計」（岩波書店）「ツァイス＆フォクトレンダーの作り方」（玄光社）など。
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