ULTIMATEの使い心地 (ツインポケットショルダーバッグ)-2-

本サイトでコラムを書いているライターの井上です。

カメラ好きの視点でULTIMATEシリーズのインプレッションをあれこれ感じるままに書かせていただいております。その2回目は、ひきつづきTWIN POCKET SHOULDERについて。

しっとりとした感触が手に気持ちいい上質な牛革のシュリンクレザーの本体と、味わい深い帆布の内装を持つこのバッグには、オプションで専用のインナーボックスが用意されています。光線の当たり具合で見え方のパターンが微妙に変化するカモフラージュ柄です。この外側の生地はサラサラとした織りの細かい素材で、バッグの中に無理な抵抗感もなくシュルッと収められます。

カメラバツグインナーボックス

このインナーボックス、さすが専用設計だけあってバッグの内側と寸分たがわずピッタリと収まってくれます。カメラ用品メーカーから数多くのインナーケースが発売されていますけれど、その中から適切と思えるアイテムを選んでも、ここまでジャストフィットさせることは至難の業でしょう。しかも用品メーカーの製品って黒一色あるいは超ビビッドなオレンジもしくは微妙なペールブルーやパステルピンクなど不可思議な審美眼を感じさせる色彩が採用されていたりして、正直なところ気分が萎えるものが多いですよね。

それに対してこのインナーボックスはカメラ用品の守備範囲を超えたアパレル寄りのセンスを感じます。こうして見た目で気分を上げてくれるだけでなく、インナーボックスを入れることでメインの収納スペースが対衝撃性に優れた本気仕様のカメラバッグに変身するということですね。仕きりも緩衝剤入りで、インナーボックス内に面ファスナー(またの名をベルクロと呼ぶ)で自由に固定できるので、その日に持ち歩く機材に応じでコンパートメントのバランスを調整できます。

インナーケース カメラ

本日は、フィルムで撮影しようかなという気分。往年のレンジファインダーカメラと交換レンズは明るい標準とコンパクトな広角の2本。あとはフィルムと露出計があればOK。これをそのままバッグの中に突っ込んでしまうとゴチャゴチャに混じり合いますが、インナーボックスで仕切ってやるとキレイに収まります。バッグのどのあたりに何があるか分かっていると、身のこなしがスマートになる(気がする)のも、インナーボックスを使う効用のひとつです。

ULTIMATE TWIN POCKET SHOULDER
リンク:
http://www.creezan.com/collection/ultimate/twin-pocket-shoulder.html

インナーボックス
http://shop.creezan.com/SHOP/CACA-002-99.html

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ガンダーラ 井上

ガンダーラ 井上

ライター。1964年 東京・日本橋生まれ。早稲田大学社会科学部卒。松下電器(現パナソニック)宣伝事業部に13年間務める。在職中から腕時計やカメラの収集に血道をあげ、2002年に独立し「monoマガジン」「BRUTUS」「Pen」「日本カメラ」「ENGINE」などの雑誌やウェブの世界を泳ぎ回る。著作「人生に必要な30の腕時計」(岩波書店)「ツァイス&フォクトレンダーの作り方」(玄光社)など。
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