ULTIMATEの使い心地(ツインポケットショルダーバッグ )-1-

本サイトでコラムを書いているライターの井上です。

西田社長のご好意により、これからカメラ好きの視点でカメラバッグULTIMATEシリーズのインプレッションを書かせて頂くことになりましたので、どうぞよろしくお願いします。

世の中にカメラバッグって色々ありますが、最近の主流はナイロン製。昭和時代では銀箱と呼ばれるアルミ板を張った頑丈な箱もポピュラーでしたが、いまでは一部の鉄道ファンの方々とか警察の鑑識の人の道具という印象です。あとは革のカメラバッグもありましたけれど、カメラが一生の宝から便利な実用品へと変化してからは革のカメラバッグってマイノリティーになってしまった気がします。そんな流れの中、上質なシュリンクレザーを用いたカメラバッグとして登場したのがULTIMATEシリーズなのです。

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このビジュアルが、結論を先に言ってる感じがしますよね。そうなんです。ULTIMATEシリーズは、たとえばこのライカのように宝物と呼べるようなカメラを持ち運ぶのが似合うカメラバッグです。

黒のシュリンクレザーは控えめで目立たないけど存在感はバツグン。ライカの中でも1954年から基本的なデザインが変わっていないM型ライカなんかと相性がいいですね。写真のライカはデジタルのライカM”Dというモデル。

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全体のサイズ感は、こんな感じ。ライカのレンジファインダーとかミラーレスタイプのデジカメ、あるいはデジタル一眼レフでも基本的なセットを収納できる容量ですね。このTWIN POCKET SHOULDERは、その名のとおりサイドにふたつポケットが付いているのがポイント。カメラバッグってカメラを入れることを優先して作られているので、その他の小物をどぉするの? 的な悩みが生じる場合があるんですけど、こういうポケットがあるのは助かります。もちろんこのポケットの一方にフィルム、もう一方に単体露出計などを入れて極めてトラッドに使いこなすことだって可能です。

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このTWIN POCKET SHOULDER、ショルダーストラップを斜めがけにしてもしっくり身体にフィットしてくれるのは、レザーが上質でやわらかいから。ボクは左肩から斜めにかけて、バッグは右後ろの腰で支えるような運び方をしています。たとえば歩行を早めようとする瞬間、バッグがブレないように底面を右手で持ち上げるように支えるクセがあるのですけれど、そのとき手のひらが感じるレザーの触感が気持ちいいんです。これはザラザラのナイロン生地やツルツルのPVDタープなんかとは感触の格が違う。いい触り心地のバッグは、使う人の心がけや行動まで上等にしてくれる。そんな気がします。

ULTIMATE TWIN POCKET SHOULDER
リンク:http://www.creezan.com/collection/ultimate/twin-pocket-shoulder.html

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ガンダーラ 井上

ガンダーラ 井上

ライター。1964年 東京・日本橋生まれ。早稲田大学社会科学部卒。松下電器(現パナソニック)宣伝事業部に13年間務める。在職中から腕時計やカメラの収集に血道をあげ、2002年に独立し「monoマガジン」「BRUTUS」「Pen」「日本カメラ」「ENGINE」などの雑誌やウェブの世界を泳ぎ回る。著作「人生に必要な30の腕時計」(岩波書店)「ツァイス&フォクトレンダーの作り方」(玄光社)など。
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