「告解の火曜日」の午前8時。アフリカ系アメリカ人居住区の「H&Rバー」。この古ぼけたバーが〈マルディ・グラ・インディアンズ〉にとって特別な場所だという。パレードは早朝からだと聞き、早起きして来たのに、まだ何…
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ニューオーリンズに春の訪れを告げる謝肉祭、マルディ・グラは爆発のごとき勢いでもってその幕を開ける。「告解の火曜日」(毎年2月末か3月初め)をクライマックスとする、それまでの10日間、ダウンタウンの目抜き通り…
〈酒を飲んで、ぼくは憂鬱な気分を忘れ、陽気になった。みんな実にいい人間に思えてきた〉(『日はまた昇る』より) * 『日はまた昇る』の中盤、主人公らが人懐っこくて、気っ風のいいバスク人と革袋に入…
パリとパンプローナの二都物語的な構成の『日はまた昇る』にあって、主人公のジェイクと友人のビルがピレネーの山懐のブルゲーテ村に釣行に行くくだりは、文庫本のページ数にしてわずか40ページほどの分量のサブ・シーク…
アーネスト・ヘミングウェイの小説『日はまた昇る』のなかで、退廃のパリと対照するようにして描かれたスペイン・パンプローナ。“失われた世代”にとって、この町と周辺のエリアは、魂に改めてエネルギーを注入し、生きる…
エリック・サブロウスキ氏はブルゴーニュワイン委員会公認の“シャブリ・エデュケーター”。ブルーのクラシカルなシトロエン2CVでブドウ畑やドメーヌを回り、屋外レクチャーや試飲を通してシャブリについての基礎を学ぶ…
淡いゴールドに輝く辛口白ワインの代表格シャブリ。「牡蠣にシャブリ」はあまりにも有名だけれど、グラン・クリュを頂点とするこのワインの幅広い魅力を知る人は少ない。またワイン名の「シャブリ」は耳に馴染んでいても、…
この紀行文の前半で、ノースショアの大波を語るのに「20フィート」とか「40フィート」と表してきたが、ハワイでは波の高さを裏側(沖側)から測るということは述べておかねばなるまい。つまり、日本式に波の前面(陸側…
31歳の若さで波間に消えた、ハワイの伝説的ビッグ・ウェーブ・サーファー、エディ・アイカウ。彼の遺したスピリットを継承する男たちに会って話を聞くために、ハワイに渡った。 水中から見上げる白金色の太陽。そこに浮…
貝紫染めは通常10月〜4月の乾期、大潮の前後に行われる。比較的海が静かで、引き潮のあいだは簡単に貝を見つけることができるからだ。ピノテパ・デ・ドン・ルイス村には20人あまりの貝紫染め経験者がいるが、いまでも…
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