コニー本社の関岡です。
もうすぐ4月です。春ですね。
現在CREEZANのコレクションラインでは、新ラインお披露目の準備をしております。
CREEZAN城崎本店のスタッフブログでもご紹介していたのですが、シリーズ名は「STREAMER」ストリーマーです。
かなり良いものが出来つつあるので、「JETTER」に続くCREEZANの看板シリーズになりそうな予感です。
素材にもこだわりをもって選定しているのですが、今回はオリジナル引手をグループ会社の浮田産業さんと一緒に作製致しました。
まだ試作段階の引手です。メッキをかける前の地の状態ですね。
ご覧頂くとお分かりになるのですが、丸い部分が少し上に立ち上がっていますよね。
これもこだわりのひとつです。
元々この丸い部分にはエッジをきかせてシャープなイメージにしたかったのですが、型で作ってもどうしても最終上がりに丸みを帯びてしまい、イメージ通りにはなりませんでした。
そこで型の状態で立ち上げを作り、次の磨きの工程で立ち上げを削って仕上げる事になりました。
これが磨き+メッキ後の引手です。
職人さんが一つずつ磨きを行い、綺麗な丸に仕上げて下さいました。
理想としていたフォルムに仕上がり、かなり満足出来るものなりました!!!
横からのフォルムもご確認ください。
円の周囲にエッジがきいていて美しい仕上がりです。
この丸い部分が引手と引っ張る時に、ちょうど指にフィットするのですが、重厚感があり持ちやすい形状になっています。
通常の金具の工程では、型に金属を流し込みベースを作ります。その後、バレル研磨を掛けて、メッキをして仕上げます。
今回のCREEZANオリジナル引手では、まず型自体に磨きを掛ける方法を取りました。仕上がり時にシャープさを出す為に、金型に特殊な加工を施しています。そうする事によって、ベースの時点で通常よりも綺麗なものが上がってきます。
綺麗なベースに更に熟練の職人さんの磨きを追加し、吊りメッキで仕上げを行います。
磨きも通常はバレル研磨だけなのですが、メッキ後の仕上がりを格段と良くする為に、バフ磨きも追加しました。
さらにメッキへのこだわりも追加。通常吊りメッキを行った場合、吊った跡がどうしても残ってしまうのです。
下記の画像の少し色が違う部分がお分かりになるでしょうか?ここが吊った跡です。
CREEZANの引手は一度ラックに吊った引手を吊り位置を付け替えてメッキをしているので、この跡を消すひと手間を加えました。
その結果最終の仕上がりがピカピカの美しい引手になるのです。
引手は、鞄の中で見ると小さな存在ですが、この拘りが鞄を全体をグッと締める役割になると思います。
引っ張り難かったり、チープな引手が付いていると、使っていても「ん~…」と何だかしっくりこない。
小さなこだわりかもしれませんが、ここで手を抜かないのがCREEZANです。
「STREAMER」ストリーマーは6月発売予定です。こだわりの引手、是非チェックしてみて下さい。
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