CREEZAN PA66 鞄修理!!

こんにちは!生産事業部部長の玉那覇です。
今回は鞄の修理について投稿します。
CREEZANシリーズのアーバンタフシリーズPA66のMULTI WAY BRIEFCASEのお直しになります。
PA66シリーズの生地は防弾チョッキなどの表素材に使われるインビスタ社CORDURA®糸を用いた1680dコーデュラナイロン。一般的なナイロン生地に比べ、摩擦強度、引裂き強度、引張り強度など全てにおいて優る非常に耐久性の高い66ナイロンです。
堅苦しい説明になってしまいましたがとにかく丈夫な生地です。
今回の修理品は写真のように生地の裏加工の劣化により生地端からほつれております。長年使用すると生地は裏加工から劣化し生地の織りや繊維が緩くなってくることがあります。生地も革と同じように使っていくうちに柔らかくなり使いやすくなる半面ほつれやすくもなるという事にもなります。

早速ですが修理はまず糸をほどく作業からになります。
ここで気を付けないといけないのはお客様が使って雰囲気の出た革パーツなどはしっかり活かすことです。
当たり前ですが長年使用した雰囲気の味は出せないので失敗は許されません!!
写真のパーツはすべて再利用するパーツになります。かなりいい味出てます。
ほどく作業だけでも1時間くらいかかりましたが今のところ順調に進んでおります。

それ以外のマチのパーツはすべて新しい生地を裁断して交換します。

ここからはどんどん縫い進めるのみです。何度も言いますが失敗は許されません慎重に元の針穴を一目一目拾っていきます。
また両面テープやゴムのりなどを使ってしっかり固定しながら進めていきます。

持ち手などの裏には革などで補強した後に裏地を付けます。マチ部分が完成するまで1時間程度かかりましたがきれいに仕上がりました!

ここからは胴部分とマチ部分を縫い合わせて最後はグログランテープで生地端を隠すように巻きます。

縫製完成!ほどき作業から完成まで途中いろいろあり4時間弱でしたが大きな問題もなく完成です。

長く使って頂き本当にありがとうございます。これからも末永く使っていただければ幸いです。

今後も鞄の生産やお直しなどで皆さんに知って頂きたいことなどを投稿していきます。

それではまた✋

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