社長の西田です。
CREEZAN ブランドには作りの上でいろいろなこだわりの部分があります。ご紹介できないノウハウもたくさんあるのですが、今回はその一つの革に関するお話しをします。
シュリンクレザーとは革を鞣す(なめす)途中に薬品で銀面を収縮(シュリンク)させることによってシボを表現させた革です。
これとよく似た革でシュリンクのシボを型に彫った金属のプレートをプレスして作った革を型押しの革と言います。
型押しの革はシボが型のとおりに出るので均一で安価です。その代り風合いが硬くなり高級感が出にくくなります。
JETTERに使われている本当のシュリンクレザーは型押しではないので、肉厚でソフトな風合いが高級感を醸し出します。
欠点は均一なシボでないので一枚の革でいろいろ表情が出てきます。
上の写真のように向かって右側がシボが細かいもの、真中が中ぐらい、左が粗いものです。
例えば1本の鞄で、正面の顔の右側が粗く、左側が細かいとアンバランスになりチョットかっこ悪いですよね。だからできるだけ右側と左側のシボの大きさを合わせるのです。
その作業はまるでカルタ取りのようです。
そして全くシボのない革もあります。
このような革や傷があってパターンにはまらない部分はロスになって捨ててしまいます。
半分以上捨ててしまうのです。
なにかに使えないか思案した結果、
唐突ですが、テディーベアーを作ってみようということになりました。(笑)
なんでやねんという声が聞こえてきそうですが、一度思い立ったらやるしかないと...
型紙を起こしてサンプルを作り試行錯誤して6か月、なんとか形になりました。
ジャーン!
結局、裁断と革の加工は本社工場、縫製は中国のぬいぐるみ屋さんのコラボになりました。
11月より城崎温泉の豊岡鞄のお店 CREEZAN 城崎本店 で限定発売予定です。
お楽しみに!

nishida

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