禁断のゴールデンカメラ

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日本漢字能力検定協会が
毎年発表している今年の世相をあらわす漢字に2016年は「金」が選ばれましたね。オリンピックで日本選手が金メダルをたくさん獲ったとか、あれこれ理由があるようですが、かくいう私も珍しく「金」に縁のある1年でした。それは例年になくギャラがたっぷり入ったとかそんな景気のいい話ではなく、人生で初めてゴールデンカメラのオーナーとなったのであります。

ミノルタCLEゴールドリミテッド。時に1984年、ミノルタのスチルカメラ累計3百万台を記念して作られた、トカゲ革張りで24Kメッキ仕上げのゴージャスなカメラ。生産台数は300台で外観仕上げ以外は通常のミノルタCLEと仕様は同じ。シャッター幕からの反射光で露出を決定する絞り優先ダイレクト測光など先進的な機構を搭載した電子制御のレンジファインダーカメラでした。

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行きつけの中古カメラ店で
いきなり目についたCLEゴールドリミテッド。主力はクラシック機で、あまりこの手の電子カメラを扱わないお店なので「珍しいのがありますね」と話しかけてみると先ほどミノルタCLEを探している人が来たけれど、普通のブラックのモデルを所望していたとのこと。「中国の人だから金が好きかと思ったら、安くしてやっても金じゃダメなんだってさ」と、店主はやや不機嫌な様子です。その値段が格安だったこともあり、それならいっそのことボクに売ってくださいと勢いで買ってしまったのであります。

ゴールド仕上げのカメラは色々ありますが、このモデルは表面が梨地になっているのでゴールドとはいえカメラを構えようとしたとき「金ピカ過ぎて眩しいっ!」とならないのが好印象で前々から気にはなっていたのですが、よもや自分がオーナーになる日が来るとは想像していませんでした。

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オリジナルの桐箱入りで、ほぼ未使用のボディ。で、レンズは普通のミノルタCLE用の40ミリ標準レンズがあるからいいや。と思ってボディだけ手に入れてみたものの、合わせてみると微妙に何か違う感じです。レンズの文字や数字が白いのが気になります。実はゴールドリミテッド専用のレンズは、絞りや距離の数字やリングに刻印しているレンズ名などが渋い金色なんですよね。普通の黒いCLEのボディはもう手元にないのだから、このレンズに金のアクリルガッシュとかで色を入れちゃおうかどうしようか猛烈に悩んでおります。

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金のコーディネイトは
相当なオシャレの達人か、あるいは他人の目など気にせず全身ゴールドで固めるくらいの覚悟を決めた人じゃないと難しいことは気づいておりました。だから今までゴールデンカメラには手を出していなかったんですけど、これを機会に切磋琢磨する所存です。まずはエキスポ70大阪万博ロゴ入り金杯でお屠蘇を飲んで邪気を払い、腕時計は金色のオメガデジタル。そしてカメラはミノルタCLEゴールドリミテッドという組み合わせで2017年のスタートを切ろうと思います。