PA66、故郷に還る。

本サイトでコラムを書いているライターの井上です。

今回のテーマは、タイトルどおりPA66が里帰りしたというお話です。兵庫県豊岡市、城崎町にそびえ立つ来日山(くりいざん)にその名の由来を持つCREEZAN。生産拠点にほど近い城崎温泉街に、満を持して初の旗艦店をオープンしたことは前回のブログでご報告させていただきました。

開店準備の目の回るような忙しさの中、CREEZANのバッグを作るほとんどの工程において職人として熟練の技を発揮し、同時に後進の指導も怠らず、自ら商品使用シーンにモデルとしても登場するという八面六臂の活躍を見せるT部長の完璧なアテンドで豊岡界隈を案内していただいた折に、ブランドの魂とも呼ぶべき来日山(くりいざん)を肉眼で見ることができました。

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「正面に見えてきたのが来日山(くりいざん)ですよ」

「おお! これがCREEZANブランドの精神的支柱、来日山ですか!」

「地元でも地域によって、くるひだけ・くりいだけ・くるひやま・くりいざん等いろいろな呼び方があるんです」

「その中だったら、ブランド名にするならCREEZAN(クリーザン)が一番しっくり来ますね」
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こちらは、城崎温泉ロープウェイで登った大師山頂からの景観です。この辺りで標高は230m程度。なだらかな山々が見えて気持ちのいい風が吹いています。この反対側の方角にそびえ立っているのが来日山(くりいざん)。標高566.58mなので、城崎温泉街からの標高差をさらに2倍にした高さですね。

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はい、手前にありますのが豊岡発のブランドCREEZANがリリースしているPA66シリーズのバッグ2WAY FLAP SHOWLDERです。1泊2日の取材旅行などで着替えと身の回りのもの、そして撮影機材をまとめて収納可能。タフなコーデュラナイロン生地なので多少ラフな使い方をしてもへこたれませんが、ナチュラルレザーが要所要所にクールな印象で配置してありますので自然と乱暴な取り扱いを避ける所作も身につく素敵なバッグです。そして後ろに見えますのが来日山(くりいざん)。いい感じのツーショットですよね。

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あ! コウノトリだ!

CREEZANのロゴに配された、もう一つのシンボルも肉眼で見ることができました。豊岡市が50年以上にわたり野生復帰に取り組んでいるコウノトリ。本当にCREEZANのロゴみたいに羽先をこんな風に広げて飛ぶんですねぇ。

こだわりのバッグが作られている豊岡という土地には、地元の人々から愛される山があり、産業の振興と自然との調和を象徴するような大きな鳥が飛んでいる。愛すべきものがある土地から、愛すべき製品が生まれる。来日山(くりいざん)とコウノトリを見て、そんなことを考えた次第です。

PA66 2WAY FLAP SHOULDER
リンク:
http://www.creezan.com/collection/pa66/2way-flap-shoulder.html

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ガンダーラ 井上

ガンダーラ 井上

ライター。1964年 東京・日本橋生まれ。早稲田大学社会科学部卒。松下電器(現パナソニック)宣伝事業部に13年間務める。在職中から腕時計やカメラの収集に血道をあげ、2002年に独立し「monoマガジン」「BRUTUS」「Pen」「日本カメラ」「ENGINE」などの雑誌やウェブの世界を泳ぎ回る。著作「人生に必要な30の腕時計」(岩波書店)「ツァイス&フォクトレンダーの作り方」(玄光社)など。
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