祇園の夜

 

益々日本はインバウンド。京都は海外から訪れる人達に、短期間で日本を体験してもらえる最適な場所。
日本人にとっても勿論絶大なる存在感で、訪れる人が後を絶たない特別な街だ。

僕の日本滞在をSNSで知った友達が「シンスケが京都に居るなら行こうかな!行
きたいなあ!」っと訪ねてくる。
秋の京都。まだ紅葉には早かったけど、パリの友人Geraldoが仕事で香港に来ている時、前記通りの連絡が入った。

最高の食事とお茶屋にも行ってみたい、と言う中々ハードルの高い依頼。センスや知識もあるこの友人を喜ばせ、唸らせたい。笑。そんな欲望がファイトとなって湧き上がる。
こんな時頼れるのが、京都の地(ジ)の強者(ツワモノ)だ。
今回の食事は、高台寺 和久傳さんに決めた。

大女将に面識もあり、又最近僕のアトリエ構築中の宮津は、和久傳が元々出た土
地でもある。日頃、日本の照明に疑問を持って過ごしている僕にとって、和久傳
の灯りは、まさに谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」そのもの。調度品の素晴らしさ以前
に、この灯り具合が他では中々体験出来ないほど。マジックにかかった様に、幻
想の世界に誘われ迷いこまれる。

その夜の食事は、松茸尽くし。子持ち鮎や丹波牛も目の前の炭で焼かれる。

日本の拘りの半端なさが、ここそこに散りばめられ、驚きと同時に心の芯まで癒
される思い。
お茶屋。これは又本当に相当な敷居の高さ。助っ人の友人が居てこそ、僕達他所者(よそもの)も伺えるチャンスをもらえ、楽しい幸せな席が味わえるというわけだ。美味しいお酒と会話。僕には勿論通訳の任務もある。宴もたけなわ。舞妓ちゃん、芸妓さんが地唄さんの三味線と唄と共に舞ってくれた。

Geraldoの干支が申だと聞いたので、扇子に猿を描いてみた。

そして、お土産は、和久傳の松茸ご飯のをおにぎり!

kawahara • 2018年11月2日


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