こんにちは( ᐢᐢ )
おチビ代表ひらじまです!

最近はポカポカ暖かい日が続いて気持ちがいいですね( ˊᵕˋ )
お店の前の柳もすくすく育ち、優しい緑で癒してくれます。
緑もいいですが、やはり春は桜のピンク!
先日、夜の城崎に桜を見に行ってきました。

夜の城崎は普段から特に風情がありますが、桜があるとより一層風情を感じさせてくれますね!

ライトアップされてとても素敵👏(ˊᗜˋ*)パチパチ

もうそろそろ桜も散ってきてしまいましたが、今見ていただきたいのは桜だけではありません。

ここ城崎温泉の守護寺は、末代山・温泉寺(まつだいさん・おんせんじ)という由緒あるお寺です。
大師山の中腹に位置し、この温泉の開祖とされる道智上人が天平10(738)年に開創されたという古刹で、その本尊は、十一面観音菩薩です。
普段は公開されない秘仏ですが、平成30年4月23日から3年間のあいだ33年ぶりに開帳されているんです!

温泉寺の十一面観音菩薩は、国の重要文化財に指定されていて、普段は「宮殿」と呼ばれる厨子の中にあり、非公開です。
毎年4月下旬の2日間だけ扉が開かれますが、全身を見ることはできません!
ですから今は、このありがたい秘仏の全身を拝める貴重なタイミングなのです!
なんと平成では最初で最後となります。

実この温泉寺のご本尊には、興味深い伝承が残っています。
道智上人が城崎に温泉を開いた頃、奈良の大和には稽文という仏師がいて、観音さまの一大霊場である大和の国 長谷寺の観音像と同じ霊木より、鎌倉の長谷寺の観音ともう1体の観音さまを彫刻していたそうです。
ところが完成を目前にして、稽文は病にかかり、彫刻を断念します。
未完のまま長楽寺にその観音像を祀りました。
ところが、長楽寺の周辺で疫病が流行したことで、村人は、この観音さまのせいではと疑い、観音像を川に流してしまいます。
下流でも、ところどころで観音像を救い上げてお祀りするのですが、そのたびに病や祟りがおこるため、観音像は、川に流され流転を繰り返し、ついには摂津の国 難波津より海に投じられてしまいます。

一方、仏師の稽文は病を治そうと、道智上人が開いたこの地を湯治のために訪ねます。
すると温泉の効験により病はたちまち治り、奈良に帰る前に近隣を見て回っていると、下谷浦というところで仏像が流れ着いているのを発見します。
仏像を救い上げてみると、なんとかつて自身が彫刻し、長楽寺に安置したはずの十一面観音像だったのです!

稽文仏師はこの不思議な出来事を道智上人に伝え、草堂を建立し観音像を安置して道智上人に託し、奈良へ戻りました。
その後、道智上人は伽藍を建立し、観音像をお祀りしたのが温泉寺の始まりです。

こんなルーツがあったとは私も知りませんでした!

同じ霊木から彫刻された3体の観音さまですが、この十一面観音さまは2メートルを超える大きさで、奈良の長谷寺、鎌倉の長谷寺の観音さま3体のうちでは最も小柄なお姿なんだそうです。
巨大な霊木の一番先の部分より造られた観音さまということで、この地を、城崎(きのさき=木の先)と呼ぶようになったとも伝えられています。

普段、城崎も温泉も身近にあったのでこのようにルーツや伝承を知ろうとする機会もなかなかなかったのですが、改めて知るととてもおもしろいですね!
興味深いです(^^)
まだまだ知らないことやおもしろい場所がたくさんある城崎温泉!
わたしもこれからどんどん勉強していきたいです。
今後みなさんにもお届けしていけたらなと思います!

毎年4月23日と24日の開山忌(温泉まつり)には厨子のご開扉がありますが、胸の辺りしか拝観することが出来ません。
33年に一度のご開帳の今、ぜひ有難い秘仏、十一面観音さまを拝みにいらっしゃってはいかがでしょうか( ¨̮ )︎︎

全身を拝観出来るチャンスですよ( ᐢᐢ )

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平島

平島

豊岡市出身。 CREEZANのおチビ担当平島です(^o^)/ 2児の母です。 最近はヘアアレンジにハマってます!