上から読んでも下から読んでも ”鞄バカ” の西田です。

ここCREEZAN 城崎本店がある城崎温泉から車で20分ぐらいの距離に豊岡があります。

行政的には兵庫県に豊岡市があり、豊岡市のなかに城崎町がありますが、ここで言う豊岡とは旧豊岡

市にします。

※平成15年に一市五町(豊岡市、城崎町、竹野町、日高町、出石町、但東町)が合併して豊岡市に

なりました。

豊岡は鞄の産地として有名です。ことあるごとに日本一の産地ですと言ってきましたが、2016年の

新聞でそれが証明されました。

2013年経済産業省の工業統計で豊岡市のかばん出荷額が全国1位であることが発表されました。

でも有名といっても一般の消費者には「知ってる人は知っている、知らない人は知らない」ぐらいで

しょうか? 笑

それはなぜかと言いますと有名ブランドからの受託生産(OEM)が多いからです。東京や大阪のデ

パートなどで売っているあの有名ブランドが実は豊岡で生産していた、なんて話がいっぱいです!

簡単に言うと、表に出ない黒子みたいな、縁の下の力持ちともいいますか…

海外製の鞄が今ほど流通していなかった時代では世の中の鞄の8割が豊岡産だったことも…

 

ではなぜ豊岡で鞄の生産が盛になったのか、そのルーツをチョー簡単に紹介したいと思います。

豊岡には円山川という長さは68㎞で兵庫県5番目、流域面積は1300㎢で兵庫県で2番目の大きな川

があります。ここに自生するコリヤナギで籠を編むことが産業として起こったのでした。

柳細工の技術が伝えられたという伝承が712年の古事記にあるようです。

奈良時代に豊岡でつくられた「やなぎかご」は正倉院に上納されています。

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そして明治・大正・昭和と時代を重ねながら「柳行李」が豊岡を代表する産業として確立しました。

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柳行李から豊岡鞄への最初のきっかけは1881年八木長衛門が第二回内国勧業博覧会に行李鞄を出品

したことが始まりと伝えられています。

そののちファイバー鞄全盛の時代を経て、新しい素材への挑戦が始まって、ミシン縫製の技術が導入

されました。そして「岩戸景気」(1958年~1961年)を背景に豊岡市に300を超える鞄関連企業が

生まれ、豊岡市の地場産業となったのでした。

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そんな豊岡の歴史をもっと知りたい方は

但馬地域地場産業振興センター2F(兵庫県豊岡市大磯町1-79)の歴史資料室へどうぞ。

もちろんその帰りには車で20分 CREEZAN 城崎本店 へ   Lets Go!

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nishida

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上から読んでも下から読んでも ”鞄バカ”の西田です。 コニー株式会社 代表取締役社長