ファクトリーバッグブランドCREEZAN こだわりの特注金具

社長の西田です。

CREEZANを製作しているコニー株式会社のオリジンとなる兵庫県豊岡市の浮田産業は鞄金具の卸売業を生業としている会社です。
その会社から鞄の生地会社、把手工場などいくつかの会社が生まれて現在に至っています。

そのためにCREEZANの企画開発をしてる段階で、チープな金具を使えないというプライドはとても強くあり、こだわった高級な金具を特注で作りたいという思いを実現しました。

今回はCREEZAN特注金具の中でもファスナーの引手に取り付けた平カシメを製作して頂いた、栗田製作所さんを紹介します。

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場所は東京の足立区です。足立区には小さな町工場が3000を超え、同じく東京の大田区や大阪の東大阪と同じようにモノづくりの街として知られています。

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金具の素材(生地と呼びます)は真鍮(ブラス)です。真鍮は銅と亜鉛の合金で、錆びにくく、柔らかい特徴があります。柔らかいので加工がし易く色々な建築物や家具などにも使われています。

まずNC旋盤で真鍮の塊をから彫刻のように挽く加工(真鍮挽物加工)を施します。
次にプレス機で刻印をいれます。
そして布製バフでメッキの仕上がりをより艶やかにするために、一個づつ丁寧に磨きをかけます。

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最終の工程はメッキになります。メッキにも色々なメッキ方法がありますが、今回採用したのは吊りメッキです。
吊りメッキは金具一個一個をラックに吊り(ラック1機につき10個~12個)、金具同士の衝突や重ならないようにメッキを施します。そして約50度の熱で表面に幕を張るクリア塗装をします。

こうして出来上がった金具です。ちっちゃな金具ですが存在感は抜群です。
鞄全体の高級感が増したと思います。

CREEZANの鞄は本当にたくさんの日本の職人の手を経て出来上がったものです。

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nishida

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上から読んでも下から読んでも ”鞄バカ”の西田です。 コニー株式会社 代表取締役社長