アート天国トウキョウは、心に沁みる素敵な展覧会がいっぱいです。

 

こんにちは。

最近見た展覧会で、面白かったものを紹介します。
ひとつはすでに終了してしまった、東京オペラシティ アートギャラリーで開催されていたトム・サックスの「ティー セレモニー」展
もうひとつは、先日スタートした森美術館で開催されている塩田千春の「魂がふるえる」展

ニューヨーク在住のトム・サックスは、茶の湯の精神や価値観に感銘をうけ、本人もまた茶道を習っていらっしゃるそうです。
Shoburo, 2012

金継ぎしている風のNASA茶碗
Alabaster Cream, 2018

NASA茶碗 すごっ。
Large Chawan Cabinet, 2014

トム流盆栽だそうです。よく見ると、紙製のタンポンケースや綿棒で仕上げられています。
Bonsai, 2015

あの奥にある、紙製のグレーの壁は日本を代表する建築家、安藤忠雄ウォールだそうです。
Tadao Ando Wall, 2019

ウォールの先に現れたのが、お茶室です。
結界を意味する麻縄が巻かれた止め石もありました。
Tea House, 2011-12

1脚でもいいから欲しかったな〜。NASAのイス。NASAが要所に現れるのは、21世紀の宇宙開拓時代の中で、茶道がとても大切な精神性を兼ねていると考え、ティーセレモニーx NASAをテーマに作品を展開しているようです。

NASA Folding Chairs, 2012

掛け軸。中のこげ茶の布地をよく見てください。新幹線のグリーン車に乗ったら置いてあるブランケットです。「この毛布は車内専用です。お持ち帰るにならないで下さい」と書かれてありますが、トムのアート作品に仕上げられているなら、文句なし!なのではないでしょうか?
Comin’ Home, 2019

マクドナルドの掛け軸、欲しい〜〜〜。こちらはどこかのエアラインのブランケットとエアバックの生地などが使われていました。
McDonald’s, 2019

最後に現れたのが、NASAの名前がプリントされたスリッパ群。
Tea Slipper Library, 2019

彼のユニークな発想や視点を通じて映し出される日本の姿は、クスっと笑ってしまう要素もありながら、愛らしさに包まれていました。

長くなりましたが、最後は、森美術館で1027日まで開催している、塩田千春の「魂がふるえる」展を紹介します。

作者は、病に冒され、今なお治療を続けいてるという状況だけに、死と向き合った人が奏でるエネルギー、生きる、ということへの絶大な熱量を感じます。
ぜひ、会期中に訪れてください。圧巻ですので。

幼少期に隣の家が火事になり、焼け果てた中にぽつんと置かれた焼けたピアノに目を奪われたそうです。

塩田作品は、糸が複雑に絡み合った中にあり、まるで蚕に包まれたピュアな素材のようです。ぜひ足を伸ばしてください。

塩田千春「魂がふるえる」展
〜10月27日

田中 杏子 • 2019年7月2日


Previous Post